当会は、明2019年2月20日、生涯学習フェアという名の発表会に出演する。持ち時間30分、立派な音楽ホールで演奏できるのは有難い。定員371席のところ、お客さんは精々50名ほどしか集められないが、気にしない。他のグループも大同小異だ。
その日のために1,2月計4回の練習日を設ける。弱小合唱団は練習会場の予約がままならない。優先予約権のある有力グループがあらかた埋め尽くした残りの空き時間を漁るしかない。希望日、希望時間にピアノ付置の練習室が空いていることは珍しい。
ピアノではないが、電気・電子楽器付置の部屋を今日予約することが出来た。これで4練習日の会場を何とか確保した。ただし、初日1月15日は何も無い会議室しか取れなかったので、チャチなキーボードでも持参しようか思案中だ。
予約を終えて一息ついたのが1時過ぎ、、某集会施設でフルート六重奏コンサートがあることを思い出した。時間的には間に合いそうな場所なので、昼飯は後回しで会場に急いだ。開演直前に到着した。お客さんは三十名弱、並べられたパイプ椅子の半分以上が空いていた。
清楚な中にも華やかな装いの女性5名プラス男性1名がフルートを吹いて、クリスマス・メドレーの外、馴染みのあるクラシック曲や唱歌などを奏でた。「お配りしたプログラムに歌詞を載せてあるのでご一緒にお歌い下さい」と言われたが、前奏無しのものは、歌うのは無理であった。前奏付きのものは遠慮なく歌った。他のお客さん方は遠慮がちであった。同じアホなら歌わにゃソンソンだ。
フルートの腕前はほどほどと思われた。ご近所のお年寄りが聴いたり、歌ったりして楽しむには十分だ。奏者の皆さんも4か月ほど練習してきた成果を、とにかく聴いて貰って、拍手をもらい、歌で参加して貰い、最後にアンコールの掛け声を浴びて、ご満足だっただろうと思う。
草の根レベルのささやかな文化的娯楽のひとコマと言うべきか。実に平和な気分に包まれて帰途に着いたところで、突然、今日ドジを踏んだらしいことに気付いた。練習会場予約で施設利用料を支払った際にお釣りが少なかったのではないかと。
何故そんなことを何の脈絡も無く思い出すのか不思議でならないのだが、利用料1150円のところ、小銭の持ち合わせが無かったので1万200円を渡し、釣りを貰うというややこしい取引をしたことが記憶に残ったのだろうか。
釣りを貰うときに、担当職員が「八千円」と言いながら我が目の前でお札を数えて見せた時、チラと違和感がよぎったが、直ぐに忘れた。お釣り“8050円”を当然のように拝受して辞した。
その時の違和感が蘇ったのだ。幸い、帰り道でもあり、またその施設に寄って挨拶すると、先方さんも既に気付いていて、千円札を用意していた。電話を掛けて下さったようだが、フルート・コンサートの最中とあって当方は気付かなかったようだ。