その他大勢の一員として参加するコーラスの本年最後の本番の日であった。
午前は昨日報告した幼児グループとのコラボレーション、午後はボランティアグループの施設訪問と、二本立てであった。半月に及ぶ風邪引きが漸く収まって来て、声も出るようになったが、一抹の不安を抱えての出陣だ。
午前のコラボレーションは講師の熟練のリードで、出演者も、会場のお客さんも歌とお遊戯を楽しんでいた。男声メンバーは当方の外、車いす利用の初老の方お一人で、スロープの無い舞台へ4人がかりで運び上げられた。彼もご機嫌で、終演後、会場建物の上階廊下の壁に飾られた数々の絵画に独自の批評を開陳していた。
間を置かず午後の部の会場であるデイサービス施設に電車とバスを乗り継いで直行した。事前に住所検索しておいたお蔭で迷わず定刻に集合場所に辿り着いた。ヴァイオリニストは2時間も前に会場に入り込み、居合せた人たちの求めに応じてコンサートの予行演習のように弾きまくっていたという。
なかなか顔を見せないチェリストを心配して、道に迷っているのではないかなどと噂していたが、開演間際に飛び込んできた。トイレを使いたいような口振りだったが、無情にもコンサートは始まった。
ジングルベル(英語1番付き)
トロイカ(雪の白樺並木~)
もろびとこぞりて
追憶
白い道
White Christmas(指揮者ソロ)
ふるさとは今も変わらず
きよしのズンドコ節
聖夜
喉の不安は杞憂で、しっかり高音も出すことが出来、本年有終の美を飾ったと大いに自己満足を味わった。アンコールでリクエストされた讃美歌「諸人挙りて」は、日本語3番までに加えて英語1番を付記した楽譜を使用していたので、準備段階では英語も歌おうかとの議論があった。
アンコールで再度歌うのに、同じことの繰り返しでは能が無いとばかり、日本語3番に続けて勝手に英語を歌い出してみた。隣の強力バスが同調した。しかし、それ以上には広がらず、尻すぼみとなった。皆さん生真面目揃いだなあ。多少の遊び心があった方が楽しいと思うのだが。