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Channel: 愛唱会きらくジャーナル
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有価証券報告書 ~ 報酬過少申告 ~ 監査無力

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昨夕のウェブニュースには驚いた:
 
日産ゴーン会長ら2人逮捕 東京地検、金商法違反容疑

2018/11/1918:10 (2018/11/19 20:11更新)

東京地検特捜部は19日、仏ルノー・日産自動車三菱自動車の会長を兼務するカルロス・ゴーン容疑者(64)ら2人を金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の疑いで逮捕した。ゴーン会長は自身の報酬を過少に申告した疑いを持たれている。日産は同日、ゴーン氏に「複数の重大な不正行為」が認められたとし、ゴーン氏の会長職などを解くことを取締役会で提案すると発表した~
 
今朝の新聞には更に詳報が続く。当局や会社側の情報提供に基づくものだろうか。
 
当方が不審に思うのは、監査について何も言及されていないことだ。有価証券報告書には財務諸表とその監査報告も掲載されるのだから、それらの信頼性が損なわれていることになる。
 
この認識が正しいとして、ゴーン会長らの虚偽申告が監査で指摘されなかったのは何故かと問うのは当然だろう。監査の形骸化が言われて久しい。それでも最近は監査人の責任も重視される傾向にあるから、今回の事件に関して監査への言及の無いのは不思議だ。
 
そこまで分析する時間的余裕が無かったのかも知れない。続報に注目しよう。
 
蛇足だが、当方は、このゴーン氏という有名人について新聞報道以上のことは何も知らない。自動車会社の経営を立て直したことで株を上げたことは承知しているが、その実態は人員整理などごく普通のいわゆる合理化であったとも承知している。
 
日本人経営者であれば心情的に躊躇するところ、しがらみのない外国人経営者は淡々と実行できたのではないかと思ったものだ。カリスマ性を付与して利用した面もあるのかと思う。
 
善かれ悪しかれ、遣り手であったことは確かだろう。遣りすぎて墓穴を掘ったか、役目を終えて切り捨てられたか。

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