よくお世話になる暦のページによれば、今日は「平安遷都の日」だそうで、簡単な説明が付されている:
≪794(延暦13)年、桓武天皇が長岡京から山背国葛城郡宇太村の新京に移りました。「平安京」と命名されたのは、その年の11月8日でした。 平安遷都1100年を記念して1895(明治28)年に創建された平安神宮の例祭・時代祭はこの日に開催されます。≫
時代祭の名は知っていたが、このような謂れがあるとは知らなかった。祭そのものは平安神宮と共に、未だ新しいということか。
ところで、古い事績の記念日は、当時の暦(つまり旧暦)に拠っているのか、現今の新暦に移し替えているのか、いつも気になる。単純に、当時の暦の日付けをそのまま新暦に落として記念日としているのが普通だろうとは思うが、一応確認したくなる性分なのだ。
ネット検索であちこち当たった結果、≪延暦13年十月二十二日≫であることが判った。史料的には≪甲戌年、乙亥月、辛酉日≫とあるのを年号と数字日付けに換算するらしい。その延暦13年が西暦794年に該当するということで、めでたし、めでたし。
そうすると、今度は、(延暦13年)十月二十二日が(遡及適用した)新暦の何月何日になるのか知りたくなる。暦のページにより、AD 794年11月22日と判る。偶然、ひと月遅れの同日となるのが面白い。これなら、11月22日を≪平安遷都記念日≫としても悪くはない。
遷都実行の日の干支が≪辛酉≫というのも気になる。昔、≪辛酉革命≫の思想があると教わった。遷都の日もその思想に基づいて決定されたものか。