“混声合唱組曲「柳河風俗詩」(作詩:北原白秋) 作品について 詩との相違
『紺屋のおろく』の終盤において、当初は「赤い夕日にふとつまされて…」という歌詩で作曲された。ただ、原典では「赤い入日に…」となっており、のちに原典どおりの形に改訂されている。”
“のちに原典どおりの形に改訂”されたという事実に鑑みれば、多田氏は原詩を尊重する立場であると思われる。したがって、“日光の”は、“日の光”を単純に取り違えたものと見てよいだろう。
“紺屋のおろく
にくいあん畜生は紺屋のおろく、
猫を擁えて夕日の浜を
知らぬ顏して、しやなしやなと。
~
にくいあん畜生と、擁えた猫と、
赤い入日にふとつまされて
瀉に陷つて死ねばよい。ホンニ、ホンニ、……”
猫を擁えて夕日の浜を
知らぬ顏して、しやなしやなと。
~
にくいあん畜生と、擁えた猫と、
赤い入日にふとつまされて
瀉に陷つて死ねばよい。ホンニ、ホンニ、……”