嵐前の雨の中、コーラス仲間Fさんの属するグループが出演する≪第14回 秋の小さな音楽会≫を鑑賞して来た。当方が十年以上前に数回(その他大勢の一員として)登壇した高輪区民センター区民ホールが会場であった。
彼のグループは、男声7名、女声15名ほどで、男女それぞれお揃いの衣装、いかにもしっかりした合唱団の風情であった。これほどの勢力であれば、常任の指揮者とピアニストを抱えることが出来るのだなあと複雑な心境であった。
団自己紹介メッセージによれば、メンバーの高齢化が進んでいるが、歌のお蔭でまだまだ元気な声を維持しているとのことである。
聴いたところでは、確かに声は出ている。ソプラノの最高音は、瞬間風速で二点ラだったと思う。男声は遠慮がちだったようで、まさに脇役の印象であった。女声陣が男声の引き立つところを意識して歌えば、全体としてよく調和した混声合唱になったのではないかと思う。
ただ、女声陣の声は、当方の好みではなかった。高齢とあれば無理もない。己自身の声も、他人が聞けばとても美しいとは言えないシロモノなのだろう。元気さを売り物にして声を張り上げると、美しくは聞こえないのではないか。