この時期、唱歌「虫のこえ」を歌う機会が多い。楽譜があっても碌に見ないで、聞き覚えで歌う。今までずっとそれで通用した。
しかし、今日、とんでもない覚え違いを指摘されて驚愕した。
歌詞第2節は次の通り:
きりきりきりきりきりぎりすがちゃがちゃがちゃがちゃくつわ蟲
あとから馬おひ おひついてちょんちょんちょんちょんすいっちょん
秋の夜長を 鳴き通す あゝおもしろい 蟲のこゑ
これまで何十年も、2行目を“あ と か ら う ま お い ~”と規則正しい均一リズムで歌って来た。
某氏が、“あ と か ら う まお い ・ ~”だよと教えてくれた。つまり、“まお”の2文字で他の1文字分の長さなのだという。半信半疑で楽譜を見ると、彼の言う通りであった。“あ と か ら う”までは八分音符に1文字が対応しているが、“まお”は2文字が八分音符に押し込まれている。その後に八分休符が続く。
第1節と対比すると、“あれすずむしも”の部分で、第2節が1文字多くなっている。第1節で八分休符の存在を認識していれれば、もっと早くに気付いていたかも知れない。
新しい編曲でこのようになったのかも知れないと、念の為古い楽譜を参照したところ、昔から変わっていないことが判った。
「虫のこえ」については、やはり第2節の歌い方で昨年失敗したことを思い出す。