某コーラス教室で次のような歌詞の四部合唱曲が取り上げられた:
(Les Misérables)
Do you hear the people sing? Lost in the valley of the night?
It is the music of a people who are climbing to the light.
For the wretched of the earth, there is a flame that never dies.
Even the darkest night will end and the sun will rise.
They will live again in freedom in the garden of the Lord,
We will walk behind the ploughshare, we will put away the sword.
The chain will be broken and all men will have their reward!
Will you join in our crusade? Who will be strong and stand with me?
Somewhere beyond the barricade, is there a world you long to see?
Do you hear the people sing, say, do you hear the distant drums?
It is the future that they bring when tomorrow comes.
Will you join in our crusade? Who will be strong and stand with me?
Somewhere beyond the barricade, is there a world you long to see?
Do you hear the people sing, say, do you hear the distant drums?
It is the future that they bring, when tomorrow comes.
Ah, tomorrow comes!
曲の説明は無かったが、ネット検索して、ミュージカル≪Les Misérables≫の劇中歌で、“Do You Hear the People Sing?”と呼ばれているものの一部であると判った。
受講者の一人が気を利かして、歌詞の和訳を≪ネットから適宜抽出転載≫して配付した。読んでみると、全体の概略の意味は伝えられているようだが、微妙にニュアンスを違えている部分もあると思われたので、原訳を生かしつつ、私訳を試みた:
(レ・ミゼラブル)
民衆の歌うのが聞こえるか?夜の谷で道に迷っているのか?
いや、あれは光に向かって登りゆく人々の音楽だ。
地上の哀れな人々にも、消えることの無い炎がある。
どんなに暗い夜もいつかは終わり、陽が昇るだろう。
彼らは主の庭に蘇り、自由に生きるだろう。
鋤を持って耕そう、剣は脇に措こう。
鎖は断ち切られ、総ての人が報われるだろう。
我等の十字軍に加わらないか。力強く私の隣に立つのは誰だ。
バリケードの向側のどこかに、君が待望の世界があるか?
人々の歌うのが聞こえるか、ほら,遠くから太鼓の音が聞こえるだろう?
明日になって、あれがもたらすもの、それこそが未来なのだ。
我等の十字軍に加わらないか。力強く私の隣に立つのは誰だ。
バリケードの向側のどこかに、君が待望の世界があるか?
人々の歌うのが聞こえるか、ほら,遠くから太鼓の音が聞こえるだろう?
明日になって、あれがもたらすもの、それこそが未来なのだ。
おお、明日が来る!
楽譜では唱者が明示されていないため、歌詞の意味も掴みにくい。想像を逞しくして大胆に訳した。
“It is the future that they bring,”が受験勉強も懐かしい≪It…that構文≫だと気付くには時間を要した。
“We will walk behind the ploughshare,”をネット訳では“鋤が耕すところを歩き”となっていて、直訳ではあるが、文脈を掴んでいない。耕すのは自分たちであるという意気が肝腎なのだ。
それにしても、“ploughshare”なる単語は知らなかった。“plough”から何となく大意は理解したつもりではあったが。
久し振りに頭をひねって、少しはボケ進行を抑制できただろうか。