循環小数の循環節については、≪分割和≫の遊びがある。
例えば、1/7 の循環節 142857 を前後3桁ずつに二分割して出来る2数の和を取ると、
142 + 857 = 999
となる。今度は3分割して 14 + 28+ 57 = 99 を得る、という具合だ。
ついでに、6分割してみると、1 + 4 + 2 + 8 + 5 + 7 = 27, これの2分割和を取れば9 となる。
何処まで行っても9 に帰着するという不思議な世界だ。
もう一つ、分母が素数ではないが 1/21 の循環節をみると、
047619 →047 + 619 = 666 となる。
分母、分子をいろいろ変えてみると、222, 333, 888 など各種ゾロ目が出てくる。
ところで、循環節を分割すると言うとき、等分割を前提としている。したがって、循環節の長さ(桁数、周期)が偶数ならば2分割出来るが、奇数の場合にはそれが出来ない。ただし、3分割、5分割などは可能な場合もある。
因みに、1/37 の循環節 027をどう扱うかだが、3分割で、0 + 2 + 7 = 9 を得る。
同様に、1/41 の場合は 0 + 2 + 4 + 3 + 9 = 18 → 1 + 8 = 9 となる。
少し長い(周期15)循環節として 1/93 の 010752688172043 の5分割和を取ると、
010 + 752 + 688 + 172 + 043 =1665 → 1665 → 2分割和、4分割和で 9 に帰着する。
念の為3分割和を取ると 01075 + 26881 + 72043 = 99999 となる。