特養ホームへ出前コンサート。月例と銘打った以上、天変地異でもない限りキャンセルできない、と言うほどの悲壮感を以って継続しているわけでもない。早春の年中行事である発表会に際してはお休みにしている。
今日のコンサートは災害級の猛暑を理由(口実)に取り止めても批判される心配は無かっただろう。実際、出演予定メンバー4名中2名は現れなかった。律儀に参加したFさんも、休もうかと悩んだそうだ。当方はと言えば、独演会となることも覚悟していた。Fさんが賑やかに現れたときはホッとした。
こんにちは(出演者輪唱) |
うみ (海は広いな) |
砂山 (中山晋平) |
月見草(文部省唱歌) |
長崎の鐘・新しき朝の |
歌を忘れたカナリヤ |
お盆が来るから |
蛍・ほたるこい |
痩せ人を嗤ふ歌二首 |
蛙の笛 |
あこがれの郵便馬車 |
我は海の子 |
お元気で(出演者輪唱) |
冒頭の「こんにちは」は、今回から挨拶代わりに歌うことにした。締めの「お元気で」と同様の役割だ。某歌う会で耳にしたものを適当に改変した。歌詞は状況に応じて適宜入れ替えすることになる。
ヴァイオリンの伴奏を予定していたFさんのソロ「プロヴァンスの陸と海(椿姫から)」は今後に持ち越しとなった。その埋め合わせにはならないが、プログラム番外に「われは海の子」を最後に斉唱した。
「痩せ人を嗤ふ歌二首」は四重唱版だが、S+Tの二重唱となった。歌っていても物足りない気分だった。
伴奏者がいない場合に、特製CDから伴奏音源を取るのはいつものことだが、今日はプレーヤの操作が思うように出来ず、結局後半は無伴奏で歌った。歌うのに困難は無いが、会場の皆さんには物足りない印象を与えただろうと思うと、やはり残念だ。恒常的に愚痴をこぼすのは止めよう。
出演者がいつの間にか3人になっていた。会場のお客さんの一人が我々の傍に来て、一緒に頑張っている風を装っていたのだ。邪魔扱いもせず、言わば見て見ぬふりをしてコンサートは完遂した。