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Channel: 愛唱会きらくジャーナル
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「ほたるこい」再三 ~ ハ長調 ~ ト長調

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童謡「ほたるこい」について、昨年(わらべうた「ほたる」~歌詞「二番」?林柳波/下總皖一? 2017/6/21())に続き話題にした(あっちの水は苦いぞ蛍来い小さな提灯さ... 2018/6/22())ところであるが、未だ混乱を引き摺っている。
 
“あっちの水は あまいぞ”ヴァージョンはわらべ歌、“小さな提灯 提げて来い”ヴァージョンは下總皖一作曲ということで取り敢えず落ち着いたつもりでも、気持ちの上で割り切れない。“ほ ほ ほたるこい”の部分が、歌詞のみならずメロディーも同じで、純然たる作曲とも受け取れないからだ。
 
“小さな提灯~”ヴァージョンの作詞が林柳波であるという点も、確証が取れない。少なくとも、“ほ ほ ほたるこい”は、わらべ歌から採用したものだろう。
 
ところで、下總皖一版「ホタルコイ」のアンコの部分
 
“ちいさなちょうちん さげてこい
    ほしのかずほど とんでこい”
 
が初めのうち歌いづらかった。つまり、音程を取りづらかった。たかが小学校一年生用の唱歌に何故手こずるのか、我ながら不甲斐無くも不思議であった。
 
楽譜はハ長調2/4拍子で書かれている。皮の部分“ほ ほ ほたるこい”は歌唱上全く問題無い。
 
アンコの部分を階名で書けば、“レーシシ ラーソソ シシラソ ラー  ミミレー ソソララ シーラソ ミー ”である。(下線部分は下降形)
 
この音程が何故歌いにくいのか暫く解らなかったが、ふと思い付いた。調が違うのではないかと。
 
答は直ぐに出た。ト長調で読めばよかったのだ。“ソーミミ レードド ミミレド レー  ララソー ドドレレ ミーレド ラー ”と実に滑らかに歌える。楽譜に調号♯を載せても、影響される音符は無い。
 
メロディーが頭に入ってしまえば、何調で読んでも不都合は無い。最初の読譜における相性の良し悪しは、単に慣れの問題なのだろうか。それにしても不思議な現象だ。そう言えば、数年前にもこの問題を論じたことがあったような。

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