図書館で映画会があり、タイトルに釣られて観に行った:
24日(日) 14:00~第81回キネマ千石「レオナルド・ダ・ヴィンチ その謎を視る」
ダ・ヴィンチの探求したものを、彼の12の絵画作品を中心に約1時間で紹介しようと作られた映画のようであった。解説によれば、彼の全活動において絵画の占める割合は比較的に小さく、工学その他科学技術面に注いだエネルギーと時間の方がずっと多かったそうだ。
それでも、やはり知名度の高い絵画作品を主とした方が素人解りするということだろう、彼の創始した?≪スフマト≫(一種のぼかし)や≪空気遠近≫法などの専門用語を散りばめつつ、当時の伝統的な絵画マナーへの挑戦的な試みを述べていた。
絵画など美術の職人というよりも、その作品を通じて人間世界の真理を明らかにする精神的指導者たらんとした姿が浮かび上がるという。それは必然的に伝統的な思想や慣習との軋轢を生む運命にあると思うが、文章表現を通じた活動ではなかったことが幸いして、教会との決定的衝突を免れたのか。
会場にはダ・ヴィンチ関連の図書館蔵書が陳列されていて、偶々当方の着席した近くにジョヴァンニ・マリア・パーラ(小野寺曉之/訳)≪ダ・ヴィンチ秘密の楽譜 「最後の晩餐」に隠された天上の音楽≫(イースト・プレス 2008.7)という面白そうな本があったので、借りて読むことにした。
ダ・ヴィンチの残した音楽をかなり前に取り上げた御縁もあり(http://blogs.yahoo.co.jp/yhakrymd/64245716.html 、 レオナルド・ダ・ヴィンチ展~記念音楽会~判じ物音楽)、どんなこじつけ解釈で絵画から楽譜が生まれるのか、興味津々だ。