「琵琶湖周航の歌」を、偶々ヒットしたYoutube(音楽大学に在籍する学生を中心にして結成された合唱演奏を追求する混声室内合唱団)で聴いた。
さすがに我々爺婆コーラスとは段違いの上手さだと感心しながらコメント欄を見ると、“竹生島は残念ですね、言葉をおろそかにしては歌としての基本点から間違っています、”とあった。
一瞬、何のことかと訝ったが、間もなくピンと来た。“竹生島”を読み誤っているのだろうと。終節まで聴いていくと“タケオジマ”と発音していた。
コメントを遡って見ていくと、案の定“タケオジマ”が槍玉に挙がっていた。“「たけおじま」:× 「ちくぶじま」:× 「ちくぶしま」:○です。”と丁寧な解説も入っている。当方は、これまで“ちくぶじま”派だった。
演奏レベルの高さもさることながら、この読み間違いが話題になったのだろうか、演奏回数が1年足らずの間に5万2千余に上っていた。怪我の功名とはよく言ったものだ。
発音の揺れは自然現象とも言える。“シマ”と“ジマ”との違いは問題視することもないが、固有名詞の単なる読み間違いは、常識の有無を疑われる。“竹生”は、それほど珍しいとも思われない。
追い討ちをかけるように、“ 歌詞の中で「滋賀の都」とありますが「志賀の都」が正解ですね”とも書かれている。当分ヒットが続くことだろう。