某邸音楽会が2か月ぶりに開催された。参会者は二十名弱、出演者は十数名、普段よりは少な目のようだった。次回は4か月先というから、先細りになるのではないかと危惧される。
男声二重唱の相棒が欠席だったので、独唱だけで出演することになり、選曲に困った。思い付きで、数年前に北国の“さくらの会”で取り上げた島崎藤村・小田進吾「労働雑詠三部作」に決めた(労働雑詠三部作~朝・昼・暮~2013課題曲 2012/9/9(日))。
実際に声を出して練習する機会が殆ど無いので、楽譜だけでもしっかり復習しようと思ったのだが、果たせず、伴奏して呉れる筈だったヴァイオリニストが開会前に勝手に自分の演しものを弾いて、さっさと引き揚げてしまったのも痛手だった。
本番ではカタカナ歌詞を追い切れずに何回も引っ掛かった。その度に苦しい言い訳をしつつ、何とか歌い終えたが、我ながら感心しない。真剣みに欠ける。無伴奏で3曲を連続独唱すると、疲労感もひとしおだ。欠点が聴衆にモロに印象付けられるかと思うと、意気地なくも声が震えてくる。年の功とは行かないものだ。
声楽の出演は他に二人だけだった。ヴァイオリンが4名、ピアノが2名、チェロ、ギター、ファゴット、ヴァイオリン演歌が各1名という顔触れはいつものとおり。ヴァイオリン・チェロ・ギターのトリオによる交響曲の抜粋が目新しかった。