ここ数日の新聞で“第九の本邦初演百年”が話題になっている。以前、当ブログで取り上げたように、初演にも何種類かあり、“百年”と言えば、1918年6月1日のドイツ人捕虜による第九全曲演奏を指している(「第九」事始め~一高寮歌「とこよのさかえに」~「皇太子殿下御成婚奉祝歌2012/5/5(土))。
これとは別に、やはり今年“百年”の節目を迎えるのが、“年末第九”である:
≪第一次世界大戦の終わった1918年の12月31日に、平和への願いを籠めて、労働者教養協会のイニシアチブにより100人の演奏家と300人の歌手によってベートーベンの第九が演奏され、その伝統がゲヴァントハウス管弦楽団によって受け継がれ、、、≫ (第九~12月31日~明2678年 2017/12/31(日))
第九の「合唱」部分は、EU統合の象徴、EUの歌ともなっているようだし、また、ベルリンの壁崩壊直後、1989年12月25日に各国の音楽家が当地に集まって第九を記念演奏したとのことだ。明2019年は、その三十周年で、また一つの節目となる。