地元の区施設がコントラクト・ブリッヂの入門講座を5週連続で開催するとの募集案内が区報に載っていたので応募した。このゲームは若い頃には熱中したこともあったが、職場が変わったりしてプレーの機会が減り、三十年近く遠ざかっている。
講習初日、会場は5卓20人の受講者が揃い、講師は初老?の女性二人であった。話を聞くと、講習内容は期待とズレのあることが判った。我がブランクの間に、ブリッヂの入門事情に大きな変革があったのだ。
コントラクト・ブリッヂ自体は不変だが、児童ないし初心者用に簡易版が考案されており、今回の講座は、その簡易版、つまり“ミニブリッヂ”と称するゲームを教えるというのだ。ゲームの前段に当たるオークション(我々はビッドと呼んでいた)を省略し、初めから各人(4名)が配点を宣明し、点数の多いペアがトランプ(切り札)の選択をするのだという。
その後のカードの出し方、勝負の付け方はコントラクト・ブリッヂと同じらしい。
オークションでコントラクトを成約し、成就する過程の緊張感がゲームの魅力でもあるので、それが欠けるミニブリッヂでは意欲が湧かないなあと些か拍子抜けしていたところ、同じような経験者が他にもいるので、次回からは1卓をコントラクト・ブリッヂに充てようと言うことになった。
ひとまず安堵して、1回プレーした。経験者面してみたものの、勝負勘はほぼ消滅していることを思い知った。ゲームのルールは大体覚えているものの、プレーの技術は初心者に毛の生えた程度に落ちていることを覚った。次回は恥を掻きそうだな。
会場で配付されたパンフ(日本コントラクトブリッジ連盟)によれば、ミニブリッジはオランダで1990年代に考案されたそうだ。