年寄り相手の≪歌う会≫にでも参加しないと一日中無言で過ごす恐れがある。取り上げられる歌は他愛の無い童謡、唱歌、歌謡曲ばかりだが、時々は刺激的な情報に接することもある。
例えば、童謡「こいのぼり」(屋根より高い)は通常1番だけしか歌われず、そもそも2番以下は存在しないのだと言われているが、実は3番まであるという話。
これについては、二十年近くも前に、某講習会で講師先生に楯突き、“2番もある”と主張した苦い思い出がある。何故苦いかと言うと、その発言の後、念の為2番を捜したのだが、どうしても見つけられず、恥かしく、申し訳ない気持ちを引き摺っていたのだ。
今日、突然、「こいのぼり」(作詞近藤宮子)の歌詞が3番まで記載された資料を与えられた。出典は不明である。こんな時は、頼りになるサイト≪池田小百合 なっとく童謡・唱歌≫を参照するのが捷径だ。
期待に違わず、次のように記されている:
≪ 昭和44年発行の『新訂標準おんがく1』(教育出版)には、えほん唱歌〔小林純一 歌詞補作〕で、次のような二番が掲載されています。
二、ごがつの かぜに こいのぼり
めだまを ちかちか ひからせて
おびれを くるくる おどらせて
あかるい そらを およいでる ≫
今日入手した資料の中では、これは3番とされており(ただし、「ちかちか」の箇所は「ピカピカ」)、2番は次のようである:
みどりのかぜに さそわれて
ひらひらはためく ふきながし
くるくるまわる かざぐるま
おもしろそうに およいでる