Quantcast
Channel: 愛唱会きらくジャーナル
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1579

復興の歌 ~ 昭和三陸大津波 ~ 齋藤桂「1933年を聴く」

$
0
0
齋藤桂1933年を聴く 戦前日本の音風景」(NTT出版 2017.12)に、≪大津浪記念歌岩手県撰 ≫として「復興の歌」と「慰靈の歌」が作られ、歌われたらしいことが紹介されていた。この大津波とは、193333日の三陸地震に伴う津波で、記念歌は「岩手県昭和震災誌 : 於昭和八年三月三日」(岩手県知事官房 1934.10.1)所載と記されていた。イメージ 1
 
一般名「復興の歌」については当ブログで何回か取り上げており、特に≪秋に備えて②~9.01防災の日~復興の歌 2013/7/9()≫では“過去の大災害の後に作られたこの種の歌が多数あるようだ”と述べたものの一つに該当するので、早速ウェブ上で入手した。
 
大津浪記念歌岩手県撰
イメージ 2

  • 幅:7015px
  • 高さ:5102px
  • ファイルサイズ:953.6KB







                  図 大津浪記念歌 岩手県撰

復興の歌
大津浪くぐりてめげぬ 雄心 ( こころ )もていざ追ひ進み  ( ま ) ( のぼ )らまし

慰靈の歌
亡靈 ( なきたま )は千尋の海に  ( しづ )もりて ( さか )え行く代の 柱たるらむ

これら記念歌を当時の女学生(ご存命ならば百歳ぐらいと推定される)が毎年の記念日に学校で歌ったと記す動画を視聴した(https://www.youtube.com/watch?v=AHWX3_38604)。
 
説明によればカセットテープで再生しているとのことだが、当時の録音媒体ならば所謂SPレコードだろう。後年、カセットテープにコピーしたものか、あるいは、全く新しい演奏なのか。いずれにしても、ディジタル処理された音源のようであった。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1579

Trending Articles