夢枕獏「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」のあとがきなどに紹介されていた同著者の作品を読んでみたくなり、先ず「陰陽師」シリーズに取り掛かった。
「沙門~」に相通じる雰囲気の短編小説集を2冊読んだところだ。空海・橘逸勢コンビに対応する安倍晴明・源博雅コンビの掛け合い場面の頻出は煩わしいが、著者の博識に感心するのは今回も同じだ。
雅楽の「万秋楽」なる曲名があることを教えられ、「千秋楽」が孤立する名詞ではないことを知った。
ウィキペディアなどによれば:
万秋楽:舞楽の一。唐楽。盤渉(ばんしき)調の大曲。六人による文(ぶん)の舞で,常装束に凸字形の冠をつける。林邑(りんゆう)僧仏哲が伝えたというが未詳。慈尊楽。まんずらく。まんじゅうらく。
いずれにしても、実際に聴いた事は無い。
陰陽師・安倍晴明の相手役、源博雅は歴史上実在の人物ということで、概略次のようである:
数字マニアには興味深い生没データだ。