昨夕は名手によるヴァイオリンとピアノのコンサートを聴いた:
植村理葉ヴァイオリン・リサイタル フランスの香りとドイツのロマン
東京文化会館 小ホール 2018年4月5日(木)19:00開演(18:30開場)
ヴァイオリン:植村理葉、 ピアノ:江尻南美
ギョーム・ルクー:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ ト長調
武満徹:妖精の距離
クララ・シューマン:3つのロマンス op.22
R.シューマン:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第2番 ニ短調 op.121
ブラームス:F.A.E.ソナタより「スケルツォ」ハ短調
アンコール コダーイ:子供の夢インテルメッツォ(?)
R.シューマン: ?
円熟味溢れる植村のヴァイオリンとピッタリ呼吸の合った江尻のピアノで、約2時間に及ぶ演奏に浸る余り、時々舟を漕いでいたようにも記憶する。それだけ心地良かったのだろう。
耳を澄ましていた時、偶々ヴァイオリンの音に違和感を抱いた一瞬があった。素人判断で当てにはならないが、弓が絃に密着せず、弾んでしまった時の音のように聞こえた。名人でも時にはそのような不本意な音を出すことがあるだろうと思う一方、当方の聴覚不全である可能性も否定できない。
演後の植村の挨拶で、愛用の楽器が不調のため、急遽手配した代替品の届いたのが当日午後1時頃であったとの裏話があった。そのことが音の違和感と関係あるかどうか、永遠の謎だ。