「われらの日本」については、1年半ほど前に『有斐閣≪書斎の窓 No.646, 2016年7月号≫の「連載 日本国憲法のお誕生 第2回」、執筆者は江橋崇氏』の紹介の中で“旧国歌「君が代」に代わる国民皆唱歌として企画された”旨を引用した。
また、“新憲法記念の歌が、兵庫県、徳島県、山形県、新潟県、長野県などで作られたが、いずれも短時日で自然消滅した”とも引用した。
上記連載の第12回(最終回)が先頃3月号に掲載された。能無しの引用をもうひとつ:
≪兵庫県と神戸市は、新憲法啓発の講演会の開催などにも熱心であったが、新憲法記念の新県民歌を全国に先駆けて創作して県民が合唱する機会を多く作った≫
そこで、安直ながら、ネット検索により次のような『兵庫県民歌』情報を得た:
県政資料館に保管されている兵庫県民歌の楽譜が載った冊子。表紙には花の絵が描かれ、洋画家小磯良平のサインが記されている
上の二つは現在閲覧できないようだが、下段のサイトで楽譜をダウンロード出来、親切に音源も聴くことが出来る。作曲は「われらの日本」と同じ信時潔だ。荘重な印象の「われらの日本」と異なり、明るさが伝わってくる。