月例特養ホームコンサートの音・声合せをした。いつものように十曲余を歌う中に、いわゆる唱歌色が強くなる傾向を中和するつもりで、急遽思い付きで取り込んだのが、藤浦洸/服部良一「一杯のコーヒーから」。
改めてウィキペディアの解説を見ると、≪1939年(昭和14年)3月20日にコロムビアレコードから発売された流行歌≫とある。何と、今日の日付けではないか。数字マニアを喜ばせる「偶然」の快感だ。≪当時のコーヒー一杯の価格は15銭であった≫そうだ。
更に面白いのは、≪作詞した藤浦洸は、お酒が飲めないコーヒー党であった。一方、作曲した服部はお酒好きなビール党で、当初この曲のタイトルは「一杯のビールから」というタイトルであった。そこで、お酒の飲めない藤浦は「一杯のコーヒーから」と直してしまったという裏話が残っている≫とのこと。
この記述の意味するところは明確ではないが、藤浦は己の原作歌詞をわざわざ改変したということか。服部をからかうために。そもそも、「一杯のビールから」なる元の歌詞が残っているのか、確かめたいところだ。
話しは飛ぶが、≪喫茶店の日≫というのがあり、4月13日に定められていると言う。その由来は≪1888年(明治21年)のこの日、東京・下谷上野西黒門町に日本初の喫茶店「可否茶館」が開店した≫ことにあるそうだ。現存すれば、130周年だが、数年で採算倒れになったとのこと。同店の広告に≪定価カヒー一碗金壱銭半間牛乳入金弐銭≫と記されているとも。