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Channel: 愛唱会きらくジャーナル
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建国記念日フォーラム ~ 周年の祝祭 ~ 紀元二千六百年頌歌

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先月、211日の建国記念日を期して開かれたフォーラム「周年の祝祭」という行事の資料の中に、≪(1940年)、紀元二千六百年記念行事の一環として、歌謡の制定や新作発表会が行われる。12月の紀元二千六百年奉祝楽曲発表演奏会」は、政府と音楽界が協同して企画したものであった≫と記されていた。
 
この関連で、当欄(2011/9/11())に≪「リヒアルト・シュトラウス作曲 紀元二千六百年祝典音楽」のレコード(ポリドール)発売に付した解説書≫を紹介したことを思い出す。
 
上記資料では更に、≪皇紀2600年に関係する音楽としては、まず1938年に「紀元二六〇〇年の意義を闡明する」音楽として、東京音楽学校が作詞・作曲した紀元二千六百年頌歌」と翌1939年には~公募~選考された~「紀元二千六百年」が制定された≫とある。
 
後者の「紀元二千六百年」は小生幼少の頃(戦後であるにも拘らず)聞き覚えた歌である。しかし、前者「紀元二千六百年頌歌」には全く心当たりが無かった。作曲は、自筆譜が発見されたため、信時潔によると書かれており、彼の作品をひと頃集中的に取り上げた実績を(おこがましくも)自負する当方としては内心穏やかではない。
 
改めて記すと、東京音楽学校作(作詞増田好雄/作曲信時潔)「紀元二千六百年頌歌」(副題「紀元二千六百年奉祝会の歌」)である。ネット上、幾つものサイトに音源が公開されている。合唱(斉唱)もあれば、独唱もある。聴いてみると、特段印象の強い曲ではない。「紀元二千六百年奉祝会の歌」という副題は、「恩賜財団紀元二千六百年奉祝会」の歌を意味すると思われるから、団体歌の性質上、一般に愛唱されるような曲には作られなかったものだろう。
 
歌詞も古風で難解、取っ付きにくい:
 

遠すめろぎのかしこくも
はじめたまひしおほ大和
天つ日嗣のつきづきに
御代しろしめす たふとさよ
仰けば遠し皇国の
紀元は二千六百年

大わだつみの八洲路の
めぐり行きあふ八紘
聖のみ業うけもちて
宇と掩はん かしこさよ
仰けば遠し皇国の
紀元は二千六百年

あを人草に い照る日の
光あまねき大八州
春のさかりをさく花の
薫ふがごとき ゆたかさよ
仰けば遠し皇国の
紀元は二千六百年


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