今日3月10日東京大空襲(1945)、明日3月11日(2011)と災厄記念日が続く。前者は73周年、後者は7周年、いずれも年数は素数だ。次にこのように揃うのは、6年後の79周年と13周年だ。続いて10年後の83周年と17周年、16年後の89周年と23周年、、、。案外頻繁に起きる事象だ。
大空襲では焼夷弾が悪魔的な効果を発揮したと言われている。今まで何十年も“焼夷弾”と自明の言葉として言い慣わしてきたが、“焼夷”とは如何なる意味か知らないことに気が付いた。“焼”は、それこそ自明だが。
“夷”は夷狄の夷、未開の異民族、野蛮人の意味ぐらいしか思いつかない。まさか未開の野蛮人たる日本人を焼き殺すという意味でもないだろう、日本語なのだから。
検索したところ、≪えびす。未開部族。たいらげる。やっつける。なくす。根こそぎにする≫という簡潔な解説があった。アメリカ側の意識からすれば、上記の解釈も見当外れではなさそうな印象だ。
“焼夷”の真面目な解釈は、≪焼き尽くす≫ということらしい。大空襲前から軍事用語として使用されていたのだろうが、米軍が木造家屋の立ち並ぶ日本の都市に投下することを、日本軍は想定していなかったのだろうか。それとも、米軍の開発した焼夷弾が日本軍の想定の及ばないほど“悪魔的”に高性能だったのか。