昨日に引き続き、ボランティア・グループのお付き合いで、定例練習会に出た。昨日の今日だから、出席者が少ないのは無理も無い。しかし、グループとしては、新しいプログラムに本格的に取り組む初日だから、大事な練習日なのだ。実際、新曲3曲の仕上げが急ピッチで進み、皆さん、“いい具合だ”と満足そうだった。
このグループは、二人の先生を委嘱しており、一人は指揮と声楽指導、もう一人はピアノ伴奏及び器楽指導と一応分担している。二人そろわない練習日には、分担に拘わらず、お一人で全部引き受ける。
指揮の先生は、合唱団の出来栄えにはそれほど御執心ではなく、施設のお年寄りに満足して貰えれば良い、という程度の気持ちのようだ。器楽担当の先生の方が、むしろ合唱のレベルの向上に御熱心だ。
今日は器楽の先生に、随分きめ細かくご指導頂いた成果が現れたという次第だ。実は、楽譜をしっかり読み込めば解る筈の事柄をご注意頂いている面もある。無気力な団員の意識の切り替えが本当は必要なのだ。というわけで、今日はしっかりシゴカレて、冷涼なお天気にも拘わらず、汗を掻いた。
新曲の一つ、「リンゴの花咲く頃」を持ち込んだのは、テンポ良く、明るい曲で、季節にも合うことの外、ソプラノのオブリガートが魅力的だからだった。
ところが、ソプラノ陣が全然オブリガートを歌おうとしないので、非常手段として、当方が蛮声を張り上げることにした。「いいね」と好意的な人もいるが、多数派とは言えないだろう。
今日の器楽の先生は団員の自発的な試みを尊重する姿勢のようで、結局、男声陣がオブリガート(二部)を受け持つことになった。
そこまでは問題無いのだが、やるからには満足できるレベルに仕上げなければならないという、至極当然の理屈で、繰り返し、オブリガートを練習させられた。
高音部は“ミーファー”で、テノールにとって特に高い音ではないが、何回も絶叫するのは大変だ。そろそろ限界、と思ったところで打ち止めになり、ホッとした。昔聞いたソットヴォーチェを真面目にトレーニングしておけばよかった、と今頃後悔している。