世に数多ある大木のうち、幸運人も巨樹、巨木の尊称を奉られている一つに“本郷の大楠”がある。ウィキペディアから引用すると:
≪東京都文京区本郷1丁目に生育するクスノキの巨木である。推定の樹齢は600年といわれ、江戸時代には『本郷のクスノキ』と呼ばれて名高い木であった。東京都心に残る有数のクスノキの巨木であり、文京区の保護樹木である≫
このクスノキの存在は知っていたが、まぢかに観察したことは無かった。今日、ふと思い付いて立ち寄ったカフェがその≪大楠≫の真向かいにあったので、初めてマジマジと見つめることとなった。神々しくも、注連縄が巻かれていた。親切な解説が≪文化・歴史環境特集「一本の樹木、一戸の建物」(PDF) ぶんきょう環境ネットワークニュース、第14号(平成15年3月25日)≫にある。
このカフェに立ち寄ったのは、次のような情報を目にしたからだ:
≪『麹中 旧正月ニューイヤーコンサート 〜誰でも飛び入り参加型発酵コンサート〜』
麹中では2月18日日曜日の昼間に旧正月をお祝いしたニューイヤーコンサートを開催いたします。
参加はどなたでもOK。ただし、楽器持参でお願いします。
ちなみに楽器は音の出るものであればなんでもOK。歌の参加でも大歓迎です。...もっと見る≫
実は、この店のすぐ近くに石川啄木が間借りしていた床屋の 跡があり、今でも(別の)床屋さんが営業中である:
石川啄木喜之床跡. 更新日 2015年02月27日.明治の歌人・詩人・評論家、石川啄木(1886~1912)の旧居跡。蓋平館の住まいから、新築間もない理髪店「喜之床」の2階に移り、家族そろっての生活を始めた。明治42年から小石川に移るまでの2年間の住まいである≫
そこで、物好きな当方、『麹中 旧正月ニューイヤーコンサート 〜誰でも飛び入り参加型発酵コンサート〜』に啄木がらみの歌で参加したら面白いのではないかと、己が思い付きに悦に入っている。ただし、ひとりでは心細いので、仲間を誘うための具体的な情報を得るべく、事前調査に赴いた次第だ。