丸ノ内のランチタイムコンサートは、このところ(当方にとっては)好企画が続いており、目が離せない。きょうはピアノ・トリオ:
篠永紗也子(ピアノ)、伊藤万桜(ヴァイオリン)、石川泰羽(チェロ)
E.エルガー:愛の挨拶
C.フランク:ピアノ三重奏曲第1番 作品1 第1楽章
A.ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番 作品90「ドゥムキー」第1楽章
S.ラフマニノフ:ヴォカリーズ
F.クライスラー:「愛の喜び」「愛の悲しみ」
F.メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番 作品49 第1楽章
初々しい三人のお嬢さんがお揃いの衣装で登場すると、それだけでコンサート会場の雰囲気が盛り上がる。音楽鑑賞には、それも大事なことだと、遅まきながら最近思うようになった。
迫力はイマイチだったが、選曲にもよるのだろう。演奏は初々しく、好印象を受けた。
ドヴォルザークの「ドゥムキー」という曲は初めてだったが、かつて親しんだようなメロディーが、短いながらも何回か聞こえた。ネット音源検索で、≪ペールギュント≫の「オーゼの死」の出だしと確認した。
イプセン作のドラマ≪ペールギュント≫がグリークの作曲を得て初演されたのが1876年2月24日、パート譜が1876年に出版されたとのことで、ドヴォルザークの「ドゥムキー」は1891年だそうで、影響を受けたと考えられるだろうか。単なる偶然の可能性も否定できない。
初っ端「愛の挨拶」の後、お三方がそれぞれ自己紹介した時、石川譲の声におやっと思った。名乗るだけの一声だったが、“好い声”と感じた。プロフィールに≪声楽を、、、に師事≫とあるのを見て、納得した。