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Channel: 愛唱会きらくジャーナル
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江戸子守唄 ~ 金の手筥に銀の杖 ~ 伝統多様性

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某所での≪歌の会≫の歌詞資料に「江戸子守唄」として、次のように記載されていた:
 
1 坊やはよいお児 おねねしな 坊やのお守は どこへ行った
 
2 あの山越えて 里へ行った 里のみやげに なに貰た
 
3 デンデン太鼓に 笙の笛 金の手筥(てばこ)に 銀の杖
 
4 ねんねんおねむの よいお児よ 夢のお里で おねねしな
 
指導者の範唱と電気ピアノに釣られて歌いはしたが、いかにもぎこちなかった。従来親しんできた歌詞は概ね次の通りだ(ウィキペディアによる):
 
1 ねんねんころりよ おころりよ。 ぼうやはよい子だ ねんねしな。
 
2 ぼうやのお守りは どこへ行った。 あの山こえて 里へ行った。
 
3 里のみやげに 何もろうた。 でんでん太鼓に 笙の笛。
 
メロディーの細部については変化があることは承知していた。江戸時代に江戸から日本各地に伝わって歌い継がれたそうだから、現在では歌詞、メロディー共、様々な異版が並立しているとしても不思議は無い。
 
それにしても、頭記資料のような歌詞に今頃初めてお目に掛るとは、かなりの衝撃だが、何事も全国統一、一強支配の傾向が強まるご時世にあって、他愛ない子守歌とは言え、多様性が保たれていることを喜ぶべきだろう。

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