丸ノ内(日本橋口)のランチタイムコンサートで久々にオペラ歌手の美声を楽しんで来た:
二期会シリーズ メゾソプラノ和田朝妃、テノール吉田連、ピアノ田恵子
『こうもり』から アルフレードのアリア(冒頭) [吉田]
「里の秋」 [和田]
「鐘が鳴ります」 [吉田]
「紅葉」 [和田]
「落葉松」 [吉田]
『ほほえみ』?から 「???」 [吉田]
『こうもり』から オルロフスキー公爵のアリア「僕はお客を呼ぶのが好き」 [和田]
『コジファントゥッテ』から「愛、、」? [吉田]
『皇帝ティートの慈悲』から「今この時だけでも」? [和田]
アンコール 『こうもり』から「シャンパンの歌」 二重唱
例によって満席のため、50分間立ち聴きとなった。プログラムも椅子席の数だけしか用意されていないから、演目は聴き取れなければ判らず終いとなる。まあ、演奏を楽しめば、それで十分だと割り切るべきだろう。
吉田はオーソドックスなテノールで、あまり高音域を強調せず、安心して聴いていられる。
立派なテノールと共演するメゾソプラノは割を食う心配があるが、和田は全く引け目を感じさせなかった。小柄な彼女が大きな酒瓶を小道具に、声量豊かに歌い上げるのは実に小気味よい。
彼らの歌唱から、歌い出しが母音である場合は、弱弱しく曖昧な印象を与えないよう、ちょっとした心構えが必要なのだなと思った。隅々まで気を抜かずに歌うプロ歌手からは、いろいろ学ぶことがありそうだ。
追記(9/28):二期会のサイトに曲目が次の通り紹介されていた:
J.シュトラウスII 『こうもり』より 「飛び去った小鳩は」
海沼 實 「里の秋」
山田耕筰 「鐘が鳴ります」
岡野貞一 「紅葉」
小林秀雄 「落葉松」
レハール『微笑みの国』より 「君は私の心のすべて」
J.シュトラウスII 『こうもり』より 「僕はお客を招くのが好き」
モーツァルト『コジ・ファン・トゥッテ』より 「愛の息吹」
モーツァルト『皇帝ティトの慈悲』より 「今この時だけでも」
海沼 實 「里の秋」
山田耕筰 「鐘が鳴ります」
岡野貞一 「紅葉」
小林秀雄 「落葉松」
レハール『微笑みの国』より 「君は私の心のすべて」
J.シュトラウスII 『こうもり』より 「僕はお客を招くのが好き」
モーツァルト『コジ・ファン・トゥッテ』より 「愛の息吹」
モーツァルト『皇帝ティトの慈悲』より 「今この時だけでも」
(9/29):和田の一言を思い出した。《メゾは女役も男役も歌う。役の幅の広い得な声種だ》というようなことを。ソプラノに比べると脇役と見られがちなメゾだが、特色を前向きに捉える積極性が、これまた小気味よい。