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Channel: 愛唱会きらくジャーナル
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月例訪問コンサート ~ 目黒区・東山 ~ ぶっつけ本番

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齷齪と何かに追われるような生活に明け暮れ、またまた月例訪問コンサートの日が来た。池尻大橋駅から特養ホーム東山に向かう上り坂が結構きつく、長いので、汗を掻く。日頃の運動不足を補う格好のヴォランティア活動と観念する。
 
本日の演目は次の通り:
浜辺の歌
秋の砂山
宵待草
ニコライの鐘
時計台の鐘
亜麻色の髪の乙女(ドビュッシー)ヴァイオリン・ソロ
帰れソレントヘ
庭の千草
ケンタッキーの我が家
赤い郵便馬車
牧場の朝
お元気で(輪唱)
 
ヴァイオリニストとは練習をしていなかったので、ぶっつけ本番というわけで、些か乱暴な演奏会ではあった。案の定、立ち往生、やり直しは一度ならず、お客さん(いつもより少なめの三十名弱か)には申し訳ない仕儀と相成った。

専属伴奏者を擁しない零細合唱団(3名)の悲哀が身に沁みる一日であった。それでも、この活動をやめられない麻薬のような魅力が、歌には有る。メンバーの誰かがコケるまでは続くのだろう。
 
ホームは東山公園に向かい合っており、実に羨ましい環境だ。柿がたわわに実っていた。旨そうに色づいた実もあるが、手が届かない。立派なドングリの生るアベマキ(クヌギかも)の木を初めて直に見た。四角いテーブルを囲むベンチに掛けて、終演後の軽食を摂りながら、来月のコンサートはどうなるのだろうかと、遊び回る幼児たちをボンヤリ眺めた。

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