特段の予定が無かった今日、某区報で見掛けた≪すいとん試食会≫に行って来た。
開場予定の正午前には、入場待ちの長い行列が出来ていた。年中行事として定着しているようだ。年寄りだけでなく、幼児連れの若い母親も少なくなかった。
当方、戦中生れで、戦後にかけての所謂食糧難時代を生きて来たのだが、記憶にあるのは、もはや戦後ではないと言われ始めた後の生活難だ。米を買えなくて、大豆を焚いて食べ、嘔吐したり、サツマイモの蔓をおかずにしたりしたものだ。
そんな状況を経て来たのに、すいとんは全く記憶にない。必ずしも全国的に標準の代用食だったわけでもないのだろうか。今日がすいとん初体験かもしれない。
今日頂いたすいとんは、小麦団子に加えて、大根、ニンジン、サトイモ(?)など具沢山で、豚汁から豚を抜いたような結構なごちそうだった。味は薄めで、後味は芳しくなかった点が、往時を再現しているのだろうか。