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Channel: 愛唱会きらくジャーナル
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春の文化祭 ~ 歌曲「花」~ 作者名

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先日、某施設の≪春の文化祭≫での合唱発表に参加した。総勢三十名ほど、観客はその三倍ぐらいだったと思う。合唱とは言っても実際は斉唱で、甚だ緊張感に欠ける。勝手にハモリを入れたが、女声衆多に埋没する運命にあり、儚い自己満足を味わった。
 
小さな施設ながら、午前10時から午後3時まで体操、舞踊、音楽などで終始賑っていたようだ。当愛唱会が何年にもわたって参加して来たこの種の行事が観客疎らの常態を呈していたのは何故?違いの一つは、施設側の力の入れ方にあると思われる。施設運営の基本姿勢や職員の多寡がそれを決めているようだ。
 
観客を含めて、参加者は殆ど高齢者であり、中年の施設職員が若者のように見える。このような場所に集まる老人は抑々自力で動き回る元気者ばかりだ。当方などが月例コンサートで訪問するホームのお客さん達とは別世界だ。
 
薄桃色地黒字B4両面刷りを二つ折りにした、その文化祭のプログラム第4面には、♪みんなで歌おう♪と題して「花」の歌詞が印刷されている。老人にも読み易いようにと大きな太字体で黒々と13番が並ぶ。
 
なにげなく眺めていて、やや小さめに印刷された作者名に違和感があった:
 
  作詞 滝廉太郎
 
  作曲 武島羽衣
 
当日は全く気付かなかった。
 
プログラム起案時から相当数の人の目に触れている筈だが、誰も誤りに気付かなかったのだ。誰もが知っている国民的愛唱歌の作者名を改めて読む者はいないのだろう。見ていても読んではいないのだ。
 
それとも、明治は遠くなりにけりで、滝や羽衣の名を知る人も少なくなったのか。

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