今年は≪宗教改革五百年≫ということで、キリスト教世界では賑やかに記念行事が行われるようだ。五百年前の1517年10月31日にマルティン・ルターが贖宥状を批判する「九十五箇条の提題」を教会の扉に貼り出したことからプロテスタントが誕生したとする考え方を基にしている。
そのルターが音楽を重要視していたことをかなり前に引用で書いた:
≪宗教改革者マルティン・ルターが、音楽を好み、これを聖書に次いで価値のあるものと公言したとか。会衆に合唱を促し、受動的な傍観者を創造の賛美の参加者に変え、「神の純粋にして完全なる叡智は、その音楽という御業の中にある」と明言した。≫(地動説と音楽~~~合唱~~~神へ 2008/10/28(火))
ルター自身が讃美歌を作っていたことにも触れた:
ルターからは離れるが、宗教改革百年記念礼拝(1617.10.31 ドレスデン)のために書き下ろされた曲というのがあり、今日に至るまで知られているという(深井智朗『宗教改革から五百年 1』 季刊未来2017春号):
≪ハインリヒ・シュッツ(1585-1672)作曲 ダビデの詩篇曲集≫