月が代わり、年度も新しくなることに伴い、いわゆる更新手続きの類いも迫られて落ち着かない。代り目の前に済ませないと無効になるというものもある。更新ではないが、世に氾濫する買物≪ポイント≫にも振り回される。うっかり見過ごしてン万円もフイニした口惜しい経験は呆けても忘れない。
一方、思いがけず上首尾に終わった場合のことは忘れやすいのかも知れない(オーヴン・レンジ~扉ガラス飛散~買物ポイント失効... 2015/4/4(土))。先月末に全く同じ筋書きを辿りながら、今度は企業側の甘い対応には恵まれなかった。失効寸前のポイント(大した額ではない)を救うために、恐らくそれを上回る電話料金を掛ける愚を犯した。これは呆けの症状。
月が替わったところで思い出したのは雛祭り。旧暦による雛祭りがあるなあと思いながら検索したら、今2017年は(現行暦の)3月30日が旧暦の3月3日だった。新旧いずれの雛祭りも3月に収まっていたのだ。とすると、≪月遅れの≫雛祭りとは何なのか、不思議な気持ちになった。
今までの理解不足をさらけ出すようだが、旧暦と月遅れとは、字義通り別物だったのだ。ただそれだけのことで、旧暦の日付けが新暦の翌月に当たると決まらないことは当然なのに、旧暦はひと月遅れという早合点に毒されていた。
しかし、寿命のある内に気が付いたのは不幸中の幸いだった。昨2016年の旧暦3月3日は4月9日だった。明2018年は4月18日が旧暦桃の節句に当たる。翌々2019年は4月7日、遡って一昨2015年は4月21日という具合に、旧暦3月3日は新暦4月に来ることが多いのは確かだ。今年は新旧の雛祭りが3月に来た珍しいケースなのだろう。
雛祭りの歌をうたう機会が、新・旧・月遅れの3度あると思えば楽しいが、実際にはお呼びが掛らないから想像の世界(言わばVR)で慰むだけというのも侘びしい。