「素数が奏でる物語」(西来路・清水、講談社)という素数マニア初級向けの新書を読み始めた。≪1.2 素数の間隔≫に、双子素数が紹介される。≪隣り合った奇数がともに素数である組≫と定義する。
次いで、連続する3個の奇数がともに素数である組は、(3,5,7)の一組しかないことを述べる。理由は、3より大きい奇数と後続の2奇数の3個組には必ず3の倍数が含まれるからである。
≪だから、5,7,11や7,11,13のように素数の間隔が2と4、あるいは4と2であるような素数の組に意味があり、これらの素数の組を三つ子素数といます≫と述べる。
この定義が一般的なのかどうか判らないが、どうも納得できない。間隔2の三連続素数に意味が無くとも、間隔4、6、8、10、、、、など等間隔の組を考えることには意味があるのではないか。その方が面白いと思うが。尤も、間隔4や8では、間隔2の場合と同じ不都合が起きるので、実際的ではない。
因みに、間隔6の三つ子素数を定義して拾ってみると、(47,53,59)(151,157,163)(167,173,179)(257,263,269)(367,373,379)(557,563,569)、、、と幾らでも出てくる。
念の為、ウィキペディアを参照すると、≪三つ子素数(みつごそすう、prime triplet)もしくは三つ組素数とは、3個の素数の組で、(p,p + 2, p + 6)または(p, p + 4, p+ 6)のタイプのもののこと≫と記されている。上記著者に軍配が上がる。拙論は、やはり拙論なのかな。等間隔の方が意味があると思うのだがなあ。