予定通り、国立博物館のコンサートを鑑賞して来た:
≪ 博物館に初もうで 新春イベント「ニューイヤーオペラコンサート」
出演者 カンターレ2020
ヘンデル作曲 オラトリオ「メサイア」より「ハレルヤ」
ヴェルディ作曲 オペラ「アイーダ」より「凱旋の合唱」
J.シュトラウス作曲 オペレッタ「こうもり」より「シャンパンの歌」
ビゼー作曲 オペラ「カルメン」より「ババネラ」
ビゼー作曲 オペラ「カルメン」より「闘牛士の歌」
ヴェルディ作曲 オペラ「ナブッコ」より 「行けわが想いよ黄金の翼に乗って」
ベートーヴェン作曲 交響曲第九番「合唱付き」 第4楽章より 抜粋
無料(ただし、当日の入館料は必要です)≫
立ち見は辛いからと随分早めに門をくぐった。本館正面玄関の前で獅子舞の最中だった。その脇をすり抜け、玄関ホールで案内状に尋ねると、今まさに演舞中の玄関前で歌うのだと言う。屋外コンサートと判り、拍子抜けしたが、観客入れ替わりのタイミングで、特等席を確保できた。
本館前のオープンスペースと池を区切る高さ1メートルほどのコンクリート壁上に着席すると、ステージの真正面に当たった。コンクリートの天端には“上ってはいけません”と注意書きプレートが貼り付けられていたが、後から来たご夫婦に着席して頂くと、それも見えなくなり、後ろめたさが消えた。
陽射しをもろに受ける背中が温かく、うっすらと汗ばむほどだった。上空には飛行機がほどほどに飛び交い、たまには高性能スピーカーから場内放送も流れ、周囲でシャッター音も響き、隣のお嬢さんのスマホらしき機器からはカメラ操作案内の音声が数メートル先の人にも聞こえるほど鳴り響いた。無料コンサートだから、贅沢は言えない、か(高齢者は入館料免除)。
さまざまな環境音の溢れる屋外でも、さすがにプロ声楽家の声はちゃんと聞こえる。特に低音が届くのには感心する。出演者の演技も良かったし、観客の声援も賑やかで、良い雰囲気だった。
道草しての帰途、夕空高く三日月と金星が寄り添って輝いていた。通り掛かりの高齢親子が見上げながら“あの星は何だろうねえ”と会話していたので、おせっかいながら教えて差し上げた。![イメージ 2]()