予想通り時雨の午後、特養ホームでミニコンサートを催した。欲目の所為か、お客さんの反応が月ごとに向上しているようだ。きょうは元気なお婆さん数人が唱和してくれた。お爺さんも歌っていたかも知れない。拍手、手拍子、声援も程々に入り、賑やかだった。
解説にも積極的に突っ込んでくる。当方としては、実際に喋ること以上に下調べをするのが普通だから、突っ込まれるのは、餌に食いつかれたと思えばよい。
入場から退場まで45分の枠内で、10曲歌う形が定着しつつあり、今日のプログラムは次の通り:
ピクニック
秋の子
お茶の実
広い川の岸辺 一部英語
ステンカ・ラージン 一部ロシア語
野ばら(ウェルナー) 一部ドイツ語
アニー・ローリー
旅愁
ゴンドラの唄
リンゴの歌
偶然に外国曲が多くなったので、いっそのことと言う訳で、原語詞を挟んで聴いて頂いた。反応から判断して、結構お気に召したようだ。
きょうは小道具をひとつ使ってみた。「お茶の実」(北原白秋/室崎琴月)にかこつけて、チャノキの実と種子を透明容器に入れて持参し、皆さんにお見せした。当方としては大変珍しい物というつもりだったが、これはさほど感心されなかったようだ。やはり、趣味の押し付けは駄目だな。
終演の際、「また来てください」などと激励され、すっかり気分を良くして退場した。慰問したつもりが、慰問されたようでもある。先月に続き今回もピアニストとの二人楽団だったが、来月には、歌い手の陣容が強化される筈だから、ますます充実したコンサートにするべく、頑張ろう。