旧制高校の寮歌を歌い継ぐ某団体の一会員が友誼団体の会報に寄せた一文が結構面白く、読み進んだ最後の話題が、いつぞや当ブログで取り上げた岐阜大学の愛唱歌「我等多望の春にして」にまつわるものだった(岐阜大学長~我等多望の春にして~われら愛す 2016/2/29(月))。
この歌の作詞者が“鈴木栄太郎”であることは当ブログにも転載した岐阜大学HPの資料で明らかであったが、その時は全く関心を持たなかった。
上記報文によれば、≪鈴木栄太郎(1894~1966)は1919年一高卒です。農村社会学原理、都市社会学原理という都市農村の社会学的な体系的研究書を表しました。岐阜高等農林学校教授を経て、京城帝大、北海道大学、東洋大学教授の経歴を持ち、民俗学の泰斗宮本常一氏ら著名な学者に博士号をだしています。≫ちなみに、報文の筆者の≪学問上の大先輩≫に当たるとのこと。
さらに、≪大学正門脇にこの歌詞を刻んだ大きな石碑が建てられています。鈴木師の紹介もあり、その一部に「一高の ロマンを重ね 詩をつくり 教え子ともに 青春賛歌」とあります。~一高生活からえた感動を生きるためのエネルギーとしていたこと、それを学生に伝えようとしていたことが偲ばれると思います≫と付言している。
今2016年は、“鈴木栄太郎”没後五十年に当たる。馳文部大臣は図らずも記念すべき節目の年に「我等多望の春にして」と“鈴木栄太郎”に光を当ててくれた。