昔、香川県で太陽熱発電の実証試験が行われていた。実用化は無理だとの結論になり、打ち切られたことを覚えている。ところが、先日のニュースで、、、:
8月4日(木) 20時0分-株式(時事通信)≫
改めて過去の記録を確認すると、≪1981年(昭和56年)、香川県仁尾町の電源開発仁尾太陽熱試験発電所で世界初の太陽熱による発電に成功。しかし、日本では散乱光が多く日射量が少なすぎて実用化はできず、実験は1985年に中止≫となっている。
“日本では実用化が無理”ということは、世界的に見れば無理ではない場所があるということで、雨の少ない国などでは研究開発が続けられたようで、ネット検索でも相当数の事例が挙がる:
…いま世界で注目を集めるのは、集光型太陽熱発電(CSP)方式のメガソーラー発電所です。中央のタワーを囲むようにしてヘ…6月16日(木) 21時10分-製品(ギズモード・ジャパン)![イメージ 1]()
…インド西部ラジャスタン州を訪れた。太陽熱発電とは、集めた太陽光を熱源としてタービンをまわし発電するシステム。2013年10月9日(水) 17時30分-アジア・オセアニア(高橋邦典)
グーグルも投資した「世界最大の太陽熱発電所」で火災、トラブルが相次ぐ...
wired.jp/2016/05/25/heat-from-misaligned/
May 25, 2016 - カリフォルニア州の砂漠に大量の鏡を設置した「世界最大の太陽熱発電所」で火災が発生した。グーグルなどが資金を投じたものだが、当初の発電目標を達成できずにいるほか、発電コストが高いことや、パイロットや鳥への被害問題などでも ..≫
一旦は無理と判断された日本でも、その後の技術進歩により、実用化の可能性が見えて来たということなのだろう。太陽光と太陽熱を同時に利用するアイディアも以前からあることだし、この方面の成果が大いに期待される。
一般家庭で電力が自給できるようになれば、地球環境の保全や資源消費の抑制に大いに貢献するだろう。ついでに、雨の有効利用にも本気で取り組んだらどうだろう。この夏は首都圏の水がめの貯水量が少なく、取水制限が掛っているとのこと、消費地である都市部に降る雨を上水あるいは中水として利用できれば問題解決するだろう。
都市部での雨水利用システムは、技術的にはローテクの守備範囲であると考えられる。誰かが何処かで真面目に検討していないだろうか。あるいは、既に何らかの結論が得られているだろうか。小規模かつ初歩的な実践例として、東京の一部で、それこそ地域や家庭に水がめを置いて雨水を貯めて利用しているらしい。
その試みが広がらないのは、勿体無い。やはり、水不足の痛みが切実に感じられないうちは、本気で取り組む気分にはならないのだろうなあ。
話題の女性都知事さん、オリンピックなどよりも、社会的に有意義な≪雨水の地産地消≫を推進してはどうだろう。下手な総理大臣などより、歴史に名を残すことも夢ではないと思うのだが。
ところで、今日8 月 6 日は、太陽熱発電の日 だそうだ。それに因んだニュースだったのか。