三重県で開かれるサミットという国際首脳会議が近付き、東京の街中、駅中にお巡りさんの姿が目立つようになった。こんなに警戒しなければいけないのなら、硫黄島あたりで開けば善いのではないかと言いたくなる。あるいは、テレビ会議でもよいのではないか。これなら毎日やって頂いても結構だ。
首脳や準首脳の皆さんを年がら年中世界旅行させることで忙しがる事務方や関連業界(マスコミを含む。)の皆さんは、スキンシップが大切なのだと、のたまうに決まっているが、個人的友好関係で政治を動かしたり、任せたりする世の中でもあるまい。お祭りが好きなのかな。
サミット開催にあやかって、霊験あらたかそうな写真ニュースが有った:
~伊勢湾に面した明和町の大淀海岸で早朝に太陽と富士山が重なる景色が出現した。~
この日、祓川の北側の堤防から富士山を朝日が飲み込むような形で、または朝日の中に富士山が入るような形で重なった。~
三重県の伊勢湾沿岸では今の時期から夏至ごろまで、毎日少しずつ南に移動する朝日と富士山が重なる景色が見られる。夏至の日には二見興玉神社(伊勢市二見町)の夫婦岩の大しめ縄の間から太陽と富士山が重なるのが見える。その後折り返して北上し7月初旬まで朝日と富士山が重なる。~≫
美しく、印象的な日の出の光景だ。
しかし、解説文に引っ掛かる。“今の時期から夏至ごろまで、毎日少しずつ南に移動する朝日”、“その後折り返して北上し”とあるが、本当か。義務教育で教わった初歩的な理科の知識によれば、日本本土では、日の出の方角は、夏至に北寄り、冬至に南より、春・秋分に真東となるはずだ。
この理解が正しいとすれば、“今の時期から夏至ごろまで、毎日少しずつ北に移動する朝日”、“その後折り返して南下し”とするべきなのだが。
とは言ってみたものの、幾何、特に立体幾何にはめっぽう弱い当方、天文現象にも当然のこと、余り自信が無い。それに、現地で実際に日の出を見ている人の言であるとすると、間違うはずが無いから、やはり当方の勘違いだろうか。サミットが終わったら、二見夫婦岩の日の出を見に行こうかな。