オリンピックが無くてもマスコミは、カワチノカミ氏のネタで当分食っていけるのではないか。彼を持ち上げた為に恥をかくことになった人たちは別として、大多数の人々は興味津々だと思われる。当管理人もその一人だ。
「三年前から少し聴力が回復してきた」と“白状”したそうだが、この期に及んで未だ悪足掻きをするとは、世界を18年間も欺き続けた大物らしくない。マスコミでさえ、この“白状”を眉唾ものとして報じている。
問題のNHK会長さまは、殊勝にも、カワチノカミ氏を大ブレークさせることとなった番組の内容が事実と異なっていたことを謝罪したという。しかし、“だまされた”と言い訳しているらしい。
確かに、番組を見て感動した人たちは騙されたのだが、NHK自体が騙されたと言えるかどうか、甚だ疑わしい。“いい話”をでっち上げたグループに一枚噛んでいることはないのか。聞くところによれば、“いい話”は、外部からの売り込みだったらしい。
代作騒ぎが起きた後で伝えられたのは惜しいが、カワチノカミ氏が胡散臭いと明確に指摘していた人もいるとのことで、一筋の光明を見出す感がある。
代作された音楽を聴いてその価値に疑問を持ち、率直に論評した人がいることを知り、イマイチ信頼しきれなかった音楽評論なるものを見直した。玉石混交なのだと。
ところで、売れに売れたというCDに収録された演奏は、当然、一流の音楽家によるものと思うが、それら演奏家の側からの評価、発言を寡聞にして承知していないのだが、是非聞きたいものだ。評論家とは異なる見方があるだろう。