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Channel: 愛唱会きらくジャーナル
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童謡「花かげ」~十五夜お月さま~桜吹雪

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今月も老人施設への訪問コンサートを行う予定になっている。下旬の金曜日、その夜はちょうど満月に当たる。東京の桜の盛りは遠に過ぎている頃ではあるが、北の地方では見ごろを迎えているだろう。
 
という訳で、演目に“十五夜”と“桜”の取り合わせで、「花かげ」はどうだろうかと思い付いた。昔の典型的な童謡、短調で少女趣味で、湿っぽい歌だが、今でも年配者には根強い人気があると見る。
 
しんみりとする歌もあって良いだろう。硬軟、陰陽いろいろ取り混ぜて変化を付けてみよう。
 
花かげ   大村主計/豊田義一   1931年(昭和6年)に発表
 

1 十五夜お月さま ひとりぼち
  桜吹雪の花かげに
  花嫁すがたのおねえさま ~~~
 

よくお世話になるサイト≪池田小百合なっとく童謡・唱歌≫に“【モデルは姉はるゑ】  大村主計の姉のはるゑがモデルで、大正十四年四月十日(旧暦では三月十八日)に嫁ぎました”とある。当日の暦情報を調べてみた:
 
  大正14年(乙丑)卯月 1925年4月10日(金曜日)月齢(約)16.9 
 
満月は一日前の9日だった。また、計算では、十五夜は更に二日前の7日だったことになる。
 
真ん丸に見える月を“十五夜お月さま”と表現するのは至極自然なことだ。
 
過去の気象データを見ると、甲府市の1925年4月10日の最低気温(多分、朝)が-3.0℃、翌11日は-1.0℃とあるから、当地(現・山梨市牧丘町)も当夜は、結構冷えたことだろう。

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