他国の選挙戦、それも予備選挙の途中経過、が新聞の一面トップニュースになるというのも妙なものだ。逆に日本の選挙運動の成り行きが、あちらの一面を飾ることはあるのだろうか。無いだろうなあ。従属的な関係にあることを自白しているようなものではないか。
とは言うものの、今回話題のトランプ氏は、やはり面白い人のようだ:
トランプ氏26年前に来日「米国は強い政治を」(1990年2月10日朝刊から)ドナルド・トランプ氏が所有するホテルのPRのため来日し記者会見した。日本のホテルや不動産を買収については「東京は地価が高いと聞いているが、なぜそんなに高いのか理解できない。高地価の東京で不動産を買収するのは愚かなことだと思う」と語った=東京都千代田区で1990年2月9日
彼も26年前はこんなハンサムな青年(?)実業家だったのか。しかも、随分と正直なお人柄ではないか。売りたい物件は高い評価を付し、価格が底上げされている物件は買いたくないと言う。商人として当然の態度だ。
ただし、売りたい理由となると、足元を見せることになるから、わざわざ明かす事は無い。日本企業が買った物件は、結局お荷物になって、大損をもたらしたのではなかったかな。トランプ氏に手玉に取られたような印象だが、偶々の結果だったのかな。
とにかく、彼の所説は明快で一般人に解り易いのだとすれば、それは他の政治屋さんも見習ったが良いだろう。難解な、あるいは曖昧な言辞を弄する者は選挙戦から脱落するのが望ましい。国民は美辞麗句に幻惑されないように気を付けよう。