先日、国民歌謡「日本よい国」2種を取り上げた(日本よい国~松原操~奥田良三 2014/1/26(日))が、ほかにも色々あるように思われてきた。既に何回もネタ元としている「第二 私達の唱歌」(2014/1/12(日))に次のような歌を見付けた:
笛の音 濱田廣介/中山晋平
日本よい國 夢の國 日永の獅子まひ 聞えます
町のはづれに 鳴る太鼓 ピーピーピラリと 笛の音(おと)
お空は青空 夢のよに てんまり櫻 糸ざくら
ふつくりふくれて 眠さうに ピーピーピラリと 笛の音(おと)
坊やもねんねん 眠りましよ 御門のお犬も 眠さうな
御庭の鶏も 眠さうな ピーピーピラリと 笛の音(おと)
イ短調 4/4 子守唄風に[M.M.♩=84]16小節
歌詞は至って平和的で、愛国調、軍国調のカケラも無い。作られたのは国民歌謡の「日本よい国」よりは早く、1927年だそうだ(中野市のウェブサイトによる)。その頃は、未だのんびりとした歌も大手を振って通用していのだ。
なお、松原操の歌う「日本よい国」(中央教化団体連合会作詞作曲・小田進吾編曲)では、“日本”は“にーほん”と発音している。「国粋主義」=「にっぽん」とは限らないのだ。