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Channel: 愛唱会きらくジャーナル
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北の都に秋たけて②~吹雪する日はほんとに辛い~雪山讃歌

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公立図書館の運営が民間委託に変わるとともに、顧客サービスが向上していると前に褒めたことがあるような気がする。歳末、31日まで開館する千代田区立図書館など、本当に有難い。
 
昨日、うろ覚えの「北の都に秋たけて」を階名譜に起こして「嗚呼玉杯に」に酷似していると記したものの、そのまま放置しては無責任の嫌いがあるので、今日、同図書館で旧制高校寮歌保存会編「寮歌は生きている」(1966)を閲覧し、間違いないことを確認して来た。イメージ 1
 
ついでに同書をパラパラ通覧していて、「吹雪する日はほんとに辛い」(ママ)という妙なタイトルに出会った。“第三高等学校山岳部歌”と記されている。メロディーをなぞると、“クレメンタイン哀歌”であり、歌詞は「雪山讃歌」類似であった。目次には≪西堀栄三郎監修≫とも。
 
歌詞は7節あり、各節4行で、その後半2行は前半2行と同じメロディー、歌詞は“雪よ岩よ我等が宿り 俺達あ町には住めないからに”で各節共通である。
 
第4節から第7節の各前半の歌詞はほぼ「雪山讃歌」に受け継がれているようである:
 
“四 煙い小舎でも黄金の御殿 早く行きたい谷間の小舎へ ~
五 天幕(テント)の中でも月見が出来る 雨が降つたら濡れればいいさ ~
六 荒れて狂ふは吹雪か雪崩(なだれ) 俺達あそんなもの恐れはしない ~
七 雪の間にちらちら光る 明日(あした)登らうよあの頂上 ( いただき )に ~ ”
 

要するに、「雪山讃歌」の元歌なのだ。寡聞にして知らなかった。

イメージ 2イメージ 3

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