Quantcast
Channel: 愛唱会きらくジャーナル
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1579

iPS細胞~代替技術~実用化レース

$
0
0
昨日は(当管理人的に)注目すべき二つのニュースがあった。先ずは:
 
“新たな万能細胞開発 iPSより効率的に 神戸の理研など
神戸新聞NEXT 129()211分配信
 
体の細胞に酸性の溶液で刺激を与えるだけで、人工多能性幹細胞(iPS細胞)などと同様、あらゆる臓器や組織になれる「万能細胞」を作ることに、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市中央区)などのグループがマウスの実験で成功した。
 
作製に2~3週間かかるiPS細胞に対し、最短2日間ででき、成功率や使う際の安全性も高いという。効率の良い万能細胞の作製に加え、生体内での臓器再生や細胞の若返りなど、医療の新たな応用に期待が高まる。
 
「動物の細胞は外からの刺激だけで万能細胞にならない」という通説を覆す画期的な発見で、成果は30日付の英科学誌ネイチャーに掲載された。~”
 
細胞工学(?)上の詳細は知る由もないが、この技術成果のインパクトの大きさは想像できる。いわゆるiPS細胞の絡みであることは言うまでも無い。
 
未だお勤めをしていた4年ほど前のことで、当時iPS細胞で有名な山中氏のノーベル賞受賞の前評判が高かった。職場の同僚との会話で、慎重な見方を述べた。
 
専門分野で画期的な成果として評価が高くても、実用化されている訳ではないから、ノーベル賞には時期尚早ではないかと。再生医療で同じ目標を持って研究開発中の代替技術も複数進行しており、実用化に至るのはいずれであるか、見極めは難しいのではないかとも。
 
しかし、山中氏はその後めでたくノーベル賞を受賞された。授賞にいちゃもんを付ける無粋な人はいないのだが、実用化への道のりは未だ容易ではないことも一致した見方だった。
 
今回の、まだ30歳の女性研究者(の率いるチーム)による成果のニュースで思い出した次第。
イメージ 1
イメージ 2

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1579

Trending Articles