明治大正時代の月刊音楽雑誌≪音楽界≫3-9に、楽曲として「運動奨励」が載っている。(女子用)と付記されている。ト調長音階(ママ)四分の三拍子と説明書きがある。
メロディーをなぞって驚く。懐かしい「ほととぎす」の出だしそのままだ。短調に転調する八小節目から独自のメロディーとなる。こんな作法もあったのだ。
楽譜に記入されているカタカナの歌詞の解読には難儀したが、概ね次のような感じ:
“尊き務め負ひ持ちて 乙女と世には生れ出で
豊けさ余る秋の日の 光の下に今立ちぬ
か弱き身には如何でかは 強き心の宿るべき
負へる務めし重ければ 遂ぐべき時はあらざらん
~~~”
作者名は記載されていなかったように思う。見落としたかもしれない。
この歌、目次には≪東京女高師高女校歌≫と大書されている。本当だろうか。近いうちに調べて見よう。
(下の楽譜はサイト≪うたごえサークル「おけら」による。≫)