都心の大学構内で見掛ける鳥のうち、素人目に判別できるのはカラス、ハト、スズメぐらいだと思っていた。今日の午後、うるさく囀る鳥の群れに眼を挙げると、建物の外壁に器用に取り付いている緑色がかったカラスほどの大きさの鳥たちが見えた。
同じ様に興味を覚えたらしいおばさんがカメラを向けていた。当方も記念撮影をしていると、「何でしょうかねえ?」と声を掛けられた。乏しい知識で「インコでしょうね。色からして。」と答えたのだが、当たりだろうか。
東京でインコが野生化して、繁殖しているとの噂をかれこれ二十年位前から聞いていた。実際目にしたのは初めてだ。着実に増殖しているのだろう。東京の自然の豊かさの証拠と喜びたいところだ。
十月に入って、ツクツクボウシの鳴き声を聞くようになった。キンモクセイの二番咲きのようなものか。気温の波動的上下に騙されて1年早く目を覚ましたのかな。