明日、新宿文化センターで本番がある。今日はそのリハーサルで、5名が集まり、本番プログラム(7分)を5回通して、不安のある曲を少し復習した。
ソプラノ・ソロを担当する先生が、明日、ぶっつけ本番となるので、今日は5名のメンバーが順繰りに代役を果たした。これは突然の思いつきで提案したものだ。大音楽ホールの舞台でソロを歌うチャンスなど、まず巡って来ない素人としては、この機会を逃す手は無いという不純な気持ちが背景にある。
今日の最大の課題は、歌い出しの音取りであった。ピアノを使わず、絶対音感のあるメンバーに出だしの音をハミングして貰い、皆がそれをさり気無くなぞって歌い始めるという魂胆である。
予想したほど簡単でないことが判明した。打合せする暇が無かったことも原因であるが、客席には聞こえず、メンバーにははっきり聞き取れるハミングはどの程度の音量であるかが掴めない。結局、聞き取れる小さめのハミングという曖昧な理解で諦めざるを得ない。客席には漏れ聞こえるかも知れない。この際、見栄を張るよりも、まともにコーラスすることを優先させるのが常識だ。
実際に独唱してみて、声量豊かとは言えない己の歌が結構大ホールに響くことが判った。“音響設計”が伊達ではないことを実感した。僅か6名でのコーラスであっても、音量的に心配する必要は無いと思う。
むしろ、先生の強力なソプラノと、その他のメンバーの伴唱という印象を聴衆に与えることを懼れる。バランスを取るには、その他のメンバーが意識してしっかりと声を出すようにしなければならない。
また、Eさんが改めて注意したように、顔を会場に向けて歌うことが大事だ。楽譜に眼を落したままで歌っていると、声が聴衆の耳にまで届かない(と思わなければならない)。
その他、こまごました注意事項は色々あるが、この期に及んでは、ステージを楽しむことに専念した方が良さそうだ。