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クニマス~田沢湖底調査~ニュース性

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クニマスが久し振りにニュースに登場した(2015/8/2113:19日経夕刊):

 
秋田・田沢湖のクニマス探せ 423メートルの最深部にカメラ
日本一深い湖の田沢湖(秋田県仙北市)で今秋、潜水カメラを使った大規模な湖底調査が行われる。湖の成り立ちや生態系など謎に包まれた実態を解き明かすのが目的で、水深423メートルの最深部にカメラが入るのは初めて。湖の固有種だったが絶滅したとされ、山梨県の西湖で2010年に確認されて話題を呼んだ淡水魚「クニマス」の再発見にも期待が高まる。
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 独立行政法人の海上技術安全研究所や秋田大を中心に9~10月、水深500メートルまで潜ることができるロボットカメラを使い、リアルタイムで船上に送られる映像を見ながら湖底の地形や生物の生息環境を調査する。高知大の研究チームなども湖底の堆積物の採取や地層分析をする予定だ。
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 田沢湖はかつて北海道の摩周湖に次ぐ透明度があり、固有種のクニマスなど多数の生物がすむ湖だった。しかし1940年代、発電や農地開発のため温泉水が流れる玉川の水を引き込んだことから水質が酸性化し、クニマスを含む多くの魚などが死滅したとされる。~~~〔共同〕”
 
落ち着いて読むとクニマス探索は主目的ではなく、ついでにクニマスの事も何か判るかも知れないということらしい。しかし、一般人の感覚では、やはりクニマスが話題の主役だ。田沢湖の最深部にはクニマスが生き延びているのではないかという憶測は以前から囁かれており、理論的にはあり得ないと思われるものの、関係者の期待は尤もだ。
 
ところで、このニュースをネット検索したところ、先ずヒットしたのは地方紙の記事(河北新報 20150720日月曜日)だった:
 
<田沢湖>日本一深い湖底 今秋ロボ撮影 

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 日本で最も深い湖、秋田県仙北市の田沢湖(423.4メートル)の湖底に今秋、最新の探査機器が潜る。市は本年度、海上技術安全研究所(海技研、東京)など複数の研究機関と共同で湖の科学調査に取り組んでいる。最深部にカメラが迫るのは初めてで、市は「田沢湖調査では史上最大のプロジェクトになる」と意気込む。
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 調査は3段階。まず9月中旬から下旬、超音波を使って湖底の地図を作製する。既存の50メートル四方から2メートル四方へとより詳細に地形を把握するとともに、ロボットを安全に投入できる場所を確認する。10月中旬からはTVカメラを搭載した水中ロボットを投入。10月下旬には、海技研が開発し、ことし3月に完成した最新型水中ロボットも使い、より詳細に調べる予定だ。
 対象区域は最深部と、湖底に2カ所あるマウンドと呼ばれる丘が中心。

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 同研究所のほか、秋田大が水質調査や全体の取りまとめ、大阪市立大が音波を使った湖底の地形・地質の調査、高知大が湖底の堆積物の採取と分析などをそれぞれ担当する。
 湖底の映像は公開する方針。正式な報告書は来年度中にまとめるほか、研究成果は17年4月に湖畔に開館予定の「クニマス未来館(仮称)」の展示内容にも反映させる。 ~~~”

 
暫く気付かなかったのだが、よく見ると地方紙の記事はひと月も前のものだ。偶々日付が 21日と20日だったため、月違いに気付かなかったのだ。地方紙が地元のニュースで全国紙に先行したのかぐらいの印象だった。
 

速報性に価値のある話題ではないとは言え、何故このタイミングで日経が記事にしたのだろう。事件、事故が続いて、この記事が後送りにされた結果なのか。ニュースの中身よりもタイミングが気になって仕方が無いというのも、我ながら困った性格だ。

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